二重敬語 させていただく

させていただく式の二重敬語を放置するな

二重敬語というのは、一考すると話者が丁寧さを心がけているように感じられますが、敬語の誤用を理解している人ならば、それが単に誤りだというだけではなく不快感すら感じられ、話者の常識の欠如にいらだちを覚えるものです。

 

 

「させていただく」式の二重敬語は、とはいえ日常的に耳にするものです。
この誤用は政治家などが記者に対して談話を出す時によく使われています。

 

 

公僕らしくへりくだったつもりが、かえって慇懃無礼になっていることに気がつなかいのは、実は恥ずかしいことです。
しかし残念ながらこれらの誤用を多く耳にしていると、それが自然に思えてしまう人がたくさんいることもまた事実です。
こうして誤用はさらに広まり、いつのまにか不自然さは消えてなくなってしまいます。

 

 

言葉は時代で変化するものではあるけれど、日本語を大切に使おうという意識は必要です。
それでは「させていただく」という言い回しをどのように改めれば良いのでしょうか。答えは簡単です。
「いたします」でよろしい。これで十分な敬意を払った言い方になります。

 

 

先に政治家の物言いの例えを書きましたが、「させていただきます」と「いたします」ではどちらの実効性が高く感じられるでしょうか。
文法的にはともかく、実際面では「いたします」の方が決意が感じられて信用できるのは皮肉です。

 

 

二重敬語と逆の現象に、列車がホームに入ってくることに注意を喚起する駅員の「危ないですから?」という言い方があります。
これも実は文法的に間違いで、正しく敬語を使うと「危のうございますから?」になります。
誤用が多用されると不自然さがいつしか消える好例です。