二重敬語 ご担当者様

ご担当者様に見る二重敬語表現

ご担当者様、という言葉が滑稽に響くのは、それが「ご」と「様」という二つの語が前後につくことで、いわゆる「ばか丁寧」になってしまっていることです。
こういう語をつければつける程よいと考える人もいる一方で、過度の丁寧さが慇懃無礼である、と理解する人も少なくありません。

 

 

ということはこの二重敬語の問題は、かえって失礼である、ということに気がつくかつかないかに帰結します。
個人の生活の範囲内であれば単にそのような言葉遣いをする人が非常識だというだけですみますが、企業などの社会的グループ内であれば常識を欠くという評価に繋がり、そのグループがなんらかの形で不利益をこうむることになります。

 

 

いわゆる常識の問題の恐さは、いつどこで学ぶか、というよりはそれまでの生活の中で自然に学び身についたことです。
そしてそのことは、その人の知的生活の内実を暴露することになり、二重敬語の問題に留まらずその人の品性までをもさらけだしてしまうことにあります。
この場合でいえば、「ご」と「様」と考えつく限りの語を添えれば、一応敬語を使っていることになるはずだというぞんざいな気分です。

 

 

とはいえこの問題はできるだけ早急に矯正する必要があり、例えば企業の新入社員教育であるとか、上司や仕事仲間の間で注意し合うような環境づくりをしなくてはなりません。